山城さんありがとう!

石橋桂子

2008年09月28日 11:40

 学びあいの日

昨日は山城紀子さんを講師に迎えて「老いと尊厳」について、学びあいました。

10人ほどのこじんまりとした集会でしたが、予定時間を1時間延長したのに、まだまだ時間が足りませんでした。
それほど高齢者の問題は山積みしているわけで、私たちはよ~く現状を把握して、賢く、しなやかに生きていかねばなりません。

山城さん、シニアの会にまたいらしてくださいませ!
定期的に『学びあい』の日を持つ事が出来るよう、来月の議題にして、話し合ってみます。




さて、あなたのお隣に・・・№3を書けないでいたのですが、今日続けます。

それは、やはりお掃除に出かけた先の話になります。

那覇市内のど真ん中にそのお宅はありました。

持ちビルのマンションで、オーナー夫人が出迎えてくれました。
左半身が麻痺していて、掃除が出来ないのでね・・・といっているのを聞き取る事が、先ず大変!
指指しや、口元を注意深く見て判断をしながら、作業開始。

立派な内装の室内が、床が見えないほどに物が散乱していて、たんすも開けることは何とかできるけど、閉められないために
全ての引き出しが開けっ放しで、衣類がたれさがっていました。

寝室は雨戸が閉めっ放しのため、2階部分なのに湿気がすごくて、カビでじゅうたんが悲惨な状態になってるのです。

風呂場は、トイレは、どこもかしこも・・・ホウ酸団子が数え切れないほど家中に転がっていて、物を動かすたびに、ざわざわ行列で、だたくるのです!

私は、こんなところで日常を過ごしている、同年代の女性が気の毒で、彼女の顔を見て、泣いてしまいました。
全身に鳥肌をたてながら(毛もさかだっていたかもしれない!)

『大丈夫ですよ。まかせてくださいね。
わたしにしてほしいことを、どんどん言ってくださいね。
そこに、ゆっくりおかけになっていてくださいね』

『アリラト~!』
そんな風にきこえた。

3時間、私はありったけの力をふりしぼって、掃除、衣類をたたんで、洗濯をして、水周りをみがいて、・・・何とか、見られる状態に片付けた。
さぁ、最後は食卓の整理だ。
つなぎっぱなしの大きな湯沸しポットを持ち上げて、不覚にも、とうとう悲鳴をあげてしまった。
『ギャ~~~』
小さいゴキブリが団子になって出てきたの!!

さっと、夫人をみたらニコニコしながら『ご~~むにゃ、むにゃ~~』とつぶやいているけど・・・信じられない!

気を静めて、ポットのお湯を捨て、みがこうとして、またまたすごいこと発見!
底の溝部分に卵がぎっしり詰まっていたのです。

掃除しましたっ。 


わたしは掃除の大変さもさることながら、夫人の最後のお話におどろいたのです。
もちろん、夫は同居していて、上の階には、息子夫婦も娘夫婦も住んでいるのです。

    こんな風になって、皆に迷惑をかけているから。
    皆、良い仕事についていて、忙しいから。

家族の悪口は一言も出ず、こうなっているのは、私が病気をしたからだといい続けるのです。

そして『お昼~~いっしょに~~』と、誘っていただいたのですが、とても食欲などはなくて、帰宅してからも食べられなくて、
2,3日はまったくだめでした。

家族って、いったいなんだろう?
家族と同居しているために、かえって悲惨な日々を送っている高齢者が、割りに多いという事を、お伝えします!



私たちは向こう3軒」両隣、ご挨拶する事さえも少ない、日常です。
しかし、もしかした、お隣に困っている人がいるかもしれません。
声がけや、お付き合いの難しいような場合は、そのことを誰かに伝えるという事が、とても大切だと思っています。

階下のおじいさんが死んでいるのに気づかず、うじが外にはっているので、はじめてドアをあけた。
という話も聞きました。
那覇市の集合住宅の一室での出来事です。


出会い、ふれ合い、学びあい・・・そして支えあい!
シニアの会の主題です!!